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【SBI証券他】「ロボアドバイザー『WealthNavi』で行う資産運用」を開催

 2017年6月28日(水)、SBI証券、住信SBIネット銀行、ウェルスナビは共催で東京・日本橋茅場町のFinGATEにおいて、資産運用セミナー「投資も自動運用の時代に?ロボアドバイザー『WealthNavi』で行う王道の資産運用」を開催した。

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 政府・東京都の主導する「東京国際金融センター構想」にも参画し、「日本橋兜町再開発プロジェクト」を担う平和不動産がプロジェクトとの先駆けとしてオープンさせた「CAFE SALVADOR BUSINESS SALON(BGMが鳴ります)」と共に、同社が所有するイベント施設で金融&Fintach業界に多く利用される「FinGATE」が今回の会場。会場内からはライトアップされたCAFEが見える一方、会場の外(永代通り)を歩く通行人は、歩きながらセミナーが行われている様子を窓ガラス越しに垣間見ることができる。

 今回は、資産運用の知識や時間が不要で資産運用が可能なロボアドバイザーについて解説するセミナーだ。

 

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【講演】ウェルスナビ 代表取締役CEO 柴山 和久氏「投資も自動運用の時代に?ロボアドバイザー『WealthNavi』で行う王道の資産運用」
                   
 開会後はまず、柴山氏が自己紹介から始めた。柴山氏は東大法卒。日英の財務省に約10年間勤務の後、国際結婚したのを機にマッキンゼーに転じ、米国のウォール街で機関投資家向けに10兆円規模の資産管理をサポート。2015年4月に次世代の金融インフラを構築したいという想いからウェルスナビを創業した。

「長期・積立・分散」で運用した米国人の義母の資産は、日本人の両親の約10倍
 
 そのきっかけは「自分の資産運用の状況を診て欲しい」という義母の言葉だったという。柴山氏が驚いたのが、米国人の義母の資産内容と、同じような年齢・学歴の日本人の両親の資産内容の違い。「10倍程の差があった」という。その理由は「長期・積立・分散」であり、「金融のプロに運用を任せてきたから」と義母は語ったという。「私の両親も、若い時にそうしたサービスが日本にあれば、今より10倍程度の資産を持つことができたはず」という想いから、ウェルスナビの事業をスタートさせた。
 
 ウェルスナビは金融とITのバックグランドを持つスタッフが一体となって「ものづくりができる金融機関」を目指して活動していると柴山氏は紹介した。
 
米国のロボアドバイザーの市場規模は2016年の20兆円から2020年には220兆円規模に拡大するとの予測

 続いて柴山氏は、ロボアドバイザーの市場規模について、ロボアドバイザー先進国・米国では2016年の20兆円から2020年には220兆円規模に拡大するとの予測を紹介。また、ウェルスナビは多くのメディアで紹介されたこともあり、預り資産は2016年12月末の10億円から2017年6月15日現在で口座開設2万6,000件、預り資産は150億円を突破し、国内最大規模のロボアドバイザーに成長。利用者は30代から50代の働く世代が中心であることを明らかにした。
 
 ここから柴山氏はロボアドバイザー「WealthNavi」の仕組みについて解説。WealthNaviは「長期・積立・分散による資産運用」という資産運用の“王道”を踏んでおり、1992年1月に1万ドルを投資し、その翌月から2017年の1月まで毎月300ドルの積立投資を行っていた場合のシミュレーション(WealthNaviの提供するポートフォリオリスク許容度3を採用)は、累積元本10万ドルに対して、評価額24.2万ドル、IRR(内部収益率)5.9%となったという結果を紹介した。この間の25年、金融危機や○○ショックと呼ばれるものがおよそ5年に1度の頻度で起きていたが、国際分散投資を行うことで、これらの危機の影響を一定程度コントロールできることをデータで示した。柴山氏は「長期投資行うと、最悪の10年間をとってもリターンはプラスになる」と述べた。また、分散投資の効果として「リーマンショック時、株式市場は暴落したが、その裏で金や債券の価格は上昇しており、分散投資することでショックを和らげることが可能となる。これはノーベル賞を取った理論だが、分散投資を行うことで、リスク当たりのリターンを増やすことができることが知られている」と述べた。
 
 WealthNaviは大型で安定した米国市場の上場投資信託(ETF)をノーベル賞を受賞した理論に基づいて計算された最適な割合で、直接保有することができる仕組み。国際分散投資を全自動で、お任せで利用できる。客観的なアルゴリズムを採用、手数料は預り資産の1%、税金の最適化もアルゴリズムで実行することなどを説明した。

 

canvas3 【対談】 「疑問を解決!ロボアドバイザー『WealthNavi』の基礎から実践まで!」
ウェルスナビ 代表取締役 柴山 和久氏 × ファイナンシャルリサーチ代表 深野 康彦氏

 第2部は新聞、マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力、金融商品などのデータ提供を行いながらテレビ・ラジオなどに多数出演しているファイナンシャル・プランナーの深野康彦氏(ファイナンシャルリサーチ代表)が登壇し、ロボアドバイザーについて柴山氏との対談を行った。深野氏は最近発売された「あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!(ダイヤモンド社)」、「55歳からはじめる 長い人生後半戦のお金の習慣(明日香出版社)」など、多くの人気書籍も出版している。
 
国際分散投資を目指すWealthNaviの投資対象は、流動性が高く、様々な国や資産に投資が可能な米国市場に上場するETF

 対談は質疑応答形式で進められ、深野氏は最初に、さまざまなロボアドバイザーを試している立場から「WealthNaviは米国市場上場のETF(上場投資信託)を対象としているが、米国以外で上場しているETFを投資対象とすることはないか」と柴山氏に質問した。これに対し柴山氏は「将来的には日本で上場しているETFの採用はあり得るかもしれないが、日本のETFは米国のそれに比べてまだ様々な点で課題があるため、現状では米国のETFが適切」と答えた。米国のETFは市場規模が大きく流動性も高いため、様々な国や資産に対して長期的な視点で投資が可能だ。
 
 また、現在、WealthNaviのユーザーは30代から50代が中心だが、将来、シニアになった時に、資産を効果的に取り崩すシステムまで考えているか」と深野氏は質問した。これに対し柴山氏は「そのニーズは将来、当然出てくると考えている。そのためウェルスナビは現状でも、リバランスしながら売却する仕組みを取り入れており、取り崩すための基盤は既に実装されている」と語った。
 
 続いて深野氏は「外貨での直接投資は行えるのか」と質問したが、これに対して柴山氏は「現状ではできない」と述べた。理由として、「日本の場合、国際間の送金にSWIFTを使う必要があり、手数料が高い」ため、外貨建ては採算的に不利な点をあげたが、フィンテックの流れで、もっとコストの安い送金手段が一般的になれば、そうした需要にも対応する用意があるとした。
 投資期間について「10年が基準だろうか」との質問に柴山氏は、「プロでない人が投資を行う場合は時間を味方に付けることが大切。その目安は短くても10年で、ある程度の資金面の余裕を持って行うことが重要だ」と述べた。

 

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